徹底抗戦

ニコニコホリエモン動画を見たあと、ホリエモンが3年間の沈黙を破って書いた
『徹底抗戦』を読んでみたくなった。

正直な感想を言うと、著書の内容をすでに動画で見ていたせいもあるのだろうが、
彼の主張は活字で読むよりも、動画で見るほうが数段面白いと思う。

人にはそれぞれ話して面白いタイプと書く方が得意のタイプがいると思う。
ホリエモンはひとつの事を部屋に閉じこもってウジウジ考え込むよりも
走りながら考えるようなタイプなのだろう。

放送という手段を少数の利権団体が独占していた時代、
一般人の自己表現は活字に限られてきた。

しかし、ネットのおかげで映像の配信ができるようになったいま、
個性ある人間は何百倍もの自己表現能力を得ることができるようになった。
一般大衆の表現方法は活字から映像へのシフトしていくことになるだろう。

ホリエモンはこれまで手っ取り早く放送局を買収する戦略を取ってきたが、
これからは自分で放送局を作る方向に進んでいくと思う。

ニコニコ動画ホリエモンチャンネル、LOFT PLUS ONE をみていると
長年の人気番組『笑っていいとも』の設定に似ていることに気がつく。

壇上でホリエモンとゲストが対談する魅力的な会話に視聴者はまるで
自分も参加しているかのような一体感を感じるのだ。

日本が裕福で平和ボケしていた時代、タレントのよもやま話を楽しんで
いればそれで良かった。

しかし社会の不安が増大している今、それでは知的欲求を満たせない人々が
急激に増えてきている。

心の乾きを癒してくれるコミュニケーションを人々は求めているのだ。

その流れに目を向ければ、もはや買収を必要とすることなく、ネットと放送の
融合が実現されていくことがわかる。

ホリエモンは自分の置かれた立場の不当さをなんとか人に知ってもらいたいと
いう一心で映像を配信し始めたわけだが、いつの間にかネットを育てる最先端の
立場にたっていたのだった。