• 私も仕事しているのだが、なぜ家庭は私の担当なのだろう


    最近ふと思うことがある。

    私も仕事をしている。

    もちろん殿ほどではない。

    会社の代表と役員では責任も違うし、働く時間も違う。

    それはわかっている。

    わかっているのだが。

    なぜ家庭のことは私の担当が前提なのだろう。


    家庭は勝手に回らない

    朝起きる。

    弁当を作る。

    こむぎを送り出す。

    学校からのお知らせを確認する。

    塾の予定を把握する。

    歯医者の予約をする。

    マウスピースの行方を追う。

    献立を考える。

    買い物をする。

    旅行の手配をする。

    回覧板を回す。

    そして仕事をする。

    家庭というものは不思議である。

    誰かがやらないと回らないのに、ちゃんと回っていると存在しないものとして扱われる。


    見える仕事と見えない仕事

    殿の仕事はわかりやすい。

    現場へ行く。

    お客様とやり取りする。

    売上になる。

    成果が見える。

    一方、私の仕事は見えにくい。

    塾を探す。

    説明会を予約する。

    こむぎの様子を見る。

    学校とのやり取りをする。

    家族全員の予定を把握する。

    これらは何かを生み出しているようでいて、数字にならない。

    だから存在しないことになりがちである。

    いや。

    存在しないどころか、最初から私がやるものとして扱われている気がする。


    送迎の話になった時

    以前、塾の送迎の話になったことがある。

    私が送迎しているのだが、その流れで殿が言った。

    「俺やるから、お前その代わり俺の仕事しろよな」

    一瞬、言葉を失った。

    いや。

    待て。

    送迎だけが仕事ではない。

    その塾を探したのは誰だ。

    説明会を予約したのは誰だ。

    体験授業を申し込んだのは誰だ。

    日程を管理しているのは誰だ。

    私は送迎係ではない。

    送迎係兼総務部兼人事部兼秘書課である。


    家庭運営部長

    考えてみれば、私は毎日いろいろな部署を兼任している。

    総務。

    経理。

    人事。

    送迎課。

    旅行代理店。

    弁当工場。

    そして苦情受付窓口。

    しかも24時間営業。

    休業日はない。

    ブラック企業もびっくりである。


    たぶん悪気はない

    殿に悪気はない。

    本当にないと思う。

    ただ家庭が普通に回っているので、

    「勝手に回っている」

    ように見えるのだろう。

    しかし違う。

    勝手には回っていない。

    誰かが回している。

    その誰かが私なのである。


    本日の結論

    私も仕事をしている。

    そして家庭も運営している。

    だからたまには言わせてほしい。

    家庭が回っているのは奇跡ではない。

    母むぎという名の家庭運営部長が、今日もフル稼働している結果なのである。🤣

  • ダイエットする人の注文ではなかった

    久しぶりの外食だった

    今日は馴染みのお店へ。

    混んでいてカウンターしか空いていなかった。

    いつもなら向かい合わせ。

    今日は横並び。

    だから普段見えないものが見えた。


    結婚指輪が限界を迎えていた

    殿の左手である。

    結婚指輪。

    めちゃくちゃ食い込んでいた。

    本当に食い込んでいた。

    そのうち消防署で切ってもらうのではないかと思うレベルである。

    指輪が指に乗っているのではない。

    指が指輪に乗っているのである。


    そして今日も食べる

    本人はダイエットすると言っている。

    何度も聞いた。

    しかし今日の注文はこうだった。

    パスタ。

    ハンバーグ。

    ライス大盛り。

    サラダ。

    餃子。

    タコス。

    そして酒。

    気休めのサラダが一番肩身が狭そうだった。


    そりゃ弁当も増量要求する

    最近、弁当の増量要求が来た。

    私は不思議だった。

    だが今日すべて理解した。

    胃袋のサイズが変わっている。

    おそらく胃が

    「まだ入ります」

    と言っている。


    今日もだいたい想定外

    ダイエットすると言いながら、

    大盛りご飯を食べ、

    酒を飲み、

    指輪は限界を迎えている。

    次に痩せるのが先か。

    消防署に行くのが先か。

    私は静かに見守りたいと思う。

  • 頼み事なのに全部「してみ〜」で済ませる殿

    頼み事の言い方が独特である

    殿は人に何かを頼む時、

    「〇〇してみ〜」

    と言う。

    予約したい店がある時は、

    「空いてるか電話してみ〜」

    誰かに確認が必要な時は、

    「聞いてみ〜」

    何かを調べてほしい時も、

    「見てみ〜」

    である。

    最初は気にならなかった。

    でも何年も聞いているうちに、だんだん気になってきた。

    それ、頼み事だよね?

    私は毎回思う。

    それは

    「電話してほしい」

    ではないのか。

    「確認してほしい」

    ではないのか。

    なぜ全部

    「してみ〜」

    になるのか。

    頼み事なのか。

    提案なのか。

    おすすめなのか。

    毎回少しだけ混乱する。

    私が言いたいのはそこじゃない

    別に電話をかけること自体はいい。

    確認するのも別にいい。

    私が引っかかるのはそこではない。

    人にものを頼む時の言い方である。

    私を見下しているのか。

    悪意があるのか。

    それとも本人は何もおかしいと思っていないのか。

    長年一緒にいるが、いまだによくわからない。

    ただ少なくとも、

    人に何かをお願いする時の言い方としては違和感がある。

    電話は体験イベントではない

    「食べてみ〜」

    ならわかる。

    「着てみ〜」

    もわかる。

    「観てみ〜」

    もわかる。

    でも

    「電話してみ〜」

    は違う。

    電話は体験イベントではない。

    新しい趣味の提案でもない。

    ただの確認作業である。

    やらないという選択肢は存在しない

    しかも本当に不思議なのは、

    やるかやらないかの選択権は最初から存在しないことである。

    もし私が電話しなければ、

    後から普通に

    「電話した?」

    と聞かれる。

    つまり電話してほしいのである。

    だったら最初から

    「悪いけど電話してくれる?」

    でいいのではないか。

    たったそれだけで受け取る印象はずいぶん違う。

    今日もだいたい想定外

    殿の中では、

    頼み事と提案の境界線が曖昧らしい。

    私は今日も、

    体験イベントのように紹介された電話をかけるのであった。

  • 寺西拓人の話をしていたのに、なぜか殿の顔サイズ査定会になった話


    寺西拓人のドラマが始まる

    私の推し、寺西拓人が今度地上波ドラマに出演する。

    しかもお相手は内田有紀。

    ティザー映像が続々公開されていて、もちろん私も見ている。

    推しなので言わせてもらうが、

    寺西拓人は非常に顔が小さい。

    首も長い。

    背も高い。

    そしてイケメンである。

    これはファンの欲目ではない。

    実際にライブや舞台で何度も生で拝ませてもらっている。

    事実である。

    推しより顔が小さい人がいた

    ところがだ。

    公開されたティザー映像を見て驚いた。

    内田有紀の顔が小さいのである。

    いや、小さいどころではない。

    私の中では顔の小ささランキング上位にいる寺西拓人より、さらに小さく見えるのである。

    どういうことなのだろう。

    芸能人というのは画面越しでは分からない生き物なのか。

    寺西拓人ですら十分小さいのに、その横でさらに小さく見える内田有紀。

    私は純粋にその衝撃を誰かと共有したかった。

    殿に話してみた

    そこで殿に話した。

    「今度、寺西拓人のドラマ始まるじゃん」

    「ティザー映像見たんだけどさ」

    「寺西拓人ってめちゃくちゃ顔小さいのに、内田有紀の顔がさらに小さく見えてびっくりした」

    私は、

    「へぇ〜」

    とか、

    「そんなに小さいの?」

    とか、

    「芸能人ってすごいよね」

    とか、

    そういう会話を想定していた。

    ところがである。

    殿はその話に一切触れなかった。

    本当に微塵も触れなかった。

    そしておもむろに言った。

    誰も聞いていない

    「俺もそんなに顔大きくないよね?」

    知らんがな。

    いや、本当に知らんがな。

    今その情報いる?

    私は、

    寺西拓人がドラマに出ること。

    寺西拓人が顔が小さいこと。

    その寺西拓人よりさらに顔が小さく見える内田有紀のこと。

    その話をしたかっただけである。

    なぜ突然、

    殿の顔サイズ査定会が始まるのか。

    今日もだいたい想定外

    推しの話をしていたはずだった。

    気づけば殿の顔の話になっていた。

    いつものことである。

    ちなみに私は今でも思っている。

    寺西拓人より顔が小さく見える内田有紀は本当にすごい。

    そして、

    殿の顔が大きいか小さいかは、

    今もどうでもいい。

    今日もだいたい想定外である。

  • ずっと怖かったらしい【バンコク旅行・完結編】

    ずっと怖かったらしい【バンコク旅行・完結編】

    誰も言わないけれど怖かった

    ホテルの不気味さには徐々に慣れてきた。

    いや。

    慣れようとしていただけかもしれない。

    誰かが「怖い」と言ったら終わりだった。

    たぶんみんな少し怖かった。

    でも口には出さなかった。

    こむぎも察していたのだと思う。

    聞いてもいないのに、

    「もう慣れたよ」

    「平気だよ」

    を何度も繰り返していた。

    小さいなりに空気を読んでいたのだろう。

    朝食会場にも見られている気がする

    朝食は普通だった。

    世界中どこにでもあるホテルの朝食ブッフェ。

    問題は雰囲気である。

    レストランにも例の肖像画。

    例の彫刻。

    朝から見られている気がする。

    気のせいだと思いたい。

    滞在中コインランドリーにも行きたかった。

    スタッフに聞いたら、

    「歩いては行けない」

    と言われた。

    後からわかった。

    普通に歩いて行けた。

    なぜ止めた。

    そんなこともあった。

    超ローカル屋台で昼飲み

    ランチは近所の超ローカル屋台へ行った。

    英語が通じない。

    メニューもタイ語だけ。

    衛生面も日本基準で考えたらなかなかのアジア感。

    私はこういう店が大好きである。

    殿はびびっていた。

    こむぎは拒絶に近かった。

    結果。

    めちゃくちゃ美味しかった。

    ガパオも空心菜炒めも最高。

    ノースパイシーと言ったのに全然辛かった。

    英語が通じていなかったのか。

    調理器具に辛さが染み込んでいたのか。

    真相は不明である。

    でも美味しかった。

    暑い屋台で辛いご飯を食べながらビールを飲む。

    最高だった。

    楽しんでいたのは私だけだったけれど。

    汚い池を見ながら夕飯を食べる

    夕飯はホテルのレストランへ。

    汚い池を眺めながら食べるスタイルである。

    味は普通。

    値段は高め。

    地元では人気らしくいつも混んでいた。

    担当制らしく、店員さんが何度も来てくれる。

    ビールを注ぐ。

    皿を下げる。

    追加注文を聞く。

    日本人にはちょっと落ち着かない。

    さらに初日にチップの説明を受けた。

    直接は受け取らないので伝票に金額を書いてくださいとのこと。

    少し戸惑ったけれど郷に入っては郷に従えである。

    三日も通えば慣れる。

    タイまで来てマック

    残りの日はGrabで出前も頼んだ。

    こむぎ大歓喜。

    なぜならマックがあるから。

    私はタイ料理。

    殿とこむぎはマック。

    タイまで来てマックである。

    日本食を見つけた日のこむぎ

    ショッピングモールにも行った。

    そこで見つけた日本食レストラン。

    こむぎ大歓喜。

    迷わず入店。

    しかし海外の日本食レストランは不思議である。

    やたらサーモン推し。

    あいにく我が家は誰もサーモン好きではない。

    殿も私も食べたいものがない。

    こむぎだけが迷わずいくら丼を注文した。

    値段は全然かわいくなかった。

    でも久しぶりにしっかり食べていた。

    それだけで十分だった。

    バンコクで一番高かったスシロー

    別の日にはスシローも発見。

    もちろん入った。

    こむぎ大歓喜。

    見慣れたメニューに囲まれ、今までで一番安心していた。

    そして今までで一番食べていた。

    値段は全く回転寿司価格ではなかったけれど。

    たぶんバンコクで一番お金を使ったのはスシローと日本食レストランである。

    もしかしたら寺院の写真撮影より高い。

    でも食べないよりはいい。

    そう思うことにした。

    行かなかった場所もたくさんある

    結局アユタヤにも行かなかった。

    水上マーケットにも行かなかった。

    電車が目の前を通る市場にも行かなかった。

    行きたかった。

    でも殿もこむぎも絶対楽しくないと言う。

    だからやめた。

    それも家族旅行である。

    最後の最後までタイだった

    帰りの空港では最後のタイ料理を食べた。

    そして最後の最後でやられた。

    大量のパクチー入りヌードル。

    食べられない。

    空港ご飯は高い。

    もしかしたら今回の旅行で一番高かったのは空港ご飯かもしれない。

    帰りの飛行機はLCCではなかった。

    快適だった。

    無事帰国。

    特別な事件があったわけではない。

    でも十分珍道中だった。

    帰宅後に判明したこと

    そして帰宅後。

    殿がぽつりと言った。

    「ずっと怖かった」

    特に風呂。

    誰かに見られている気がして怖かったらしい。

    お前もかい。

    でも。

    私のせいだとは言われなかった。

    それだけで十分である。

  • 口コミは嘘をつかなかった【バンコク旅行⑦】

    プライベートプール付きに惹かれた

    今回のホテル選びで譲れなかった条件。

    それはプライベートプール付き。

    こむぎが喜ぶと思ったからだ。

    年末年始を1か月前に予約するという無謀な計画の中で見つけたホテル。

    条件は完璧だった。

    予約した。

    そして後悔した。

    予約した後に口コミを読んだからである。

    日本人だけ評価が低い

    口コミは散々だった。

    面白いことに海外の口コミは高評価。

    日本人の口コミだけ異常に低評価。

    文化の違いなのか。

    求めるものの違いなのか。

    理由はわからない。

    ただ。

    不安だけは増えていった。

    気付いた時には遅かった

    キャンセルしようと思った。

    そこで気付いた。

    キャンセル不可プランだった。

    慌てて予約した代償である。

    4泊分。

    なかなかの金額。

    お金を捨てて変更するか。

    そのまま泊まるか。

    悩みに悩んだ。

    殿にも相談した。

    「後から文句言わないでよ?」

    そう言うと、

    「全部丸投げしてるんだから文句言わない」

    とのこと。

    その言葉を信じることにした。

    到着して5分で察した

    ホテル到着。

    部屋へ入る。

    うーーーーーーん。

    やっぱりねーーーーーーー。

    口コミは正しかった。

    とにかく薄気味悪い

    まず暗い。

    全照明を付けても暗い。

    なぜそんなに暗いのか。

    そしてホテル全体が妙に不気味だった。

    アンティーク調が売りなのだと思う。

    でも違う。

    アンティークではない。

    張りぼてなのである。

    あらゆる場所に絵画。

    あらゆる場所に彫刻。

    あらゆる場所に装飾品。

    しかしどれも何とも言えない張りぼて感。

    しかも。

    怖い。

    本当に怖い。

    油絵の肖像画がやたら飾られている。

    謎の彫刻もある。

    夜見ると普通に怖い。

    ホラーである。

    プライベートプールとは

    楽しみにしていたプライベートプール。

    これも思っていたのと違った。

    小さい。

    とにかく小さい。

    プールというより。

    泡の出ないジャグジー。

    これが一番しっくりくる。

    景色もすごい

    部屋から見える景色もなかなかだった。

    目の前に人工池。

    しかも色がおかしい。

    不自然。

    どこかで見たことがある。

    そうだ。

    バスクリンだ。

    目の前に広がるのは巨大なバスクリン池だった。

    追い打ちをかける風呂問題

    お風呂も無駄に広い。

    広いだけである。

    そして怖い。

    さらに問題があった。

    バスタブのお湯が出ない。

    出るのは水だけ。

    誰が入るのだろう。

    修行だろうか。

    結局、滞在中はずっとシャワー生活だった。

    誰もプライベートプールに入らない

    楽しみにしていたはずのプライベートプール。

    ほとんど使わなかった。

    こむぎと殿が入っていたのはメインプールばかり。

    私にいたっては見る専門である。

    居心地が悪い

    ホテルは寝るだけ。

    そういう考え方もある。

    でも。

    それでも。

    居心地は大事だと思う。

    このホテルはとにかく居心地が悪かった。

    薄暗い。

    薄気味悪い。

    怖い。

    そしてあと4泊ある。

    まだ初日である。

    つづく。

  • この時ばかりは殿でかしたと思った【バンコク旅行⑥】

    最後のホテルへ移動する日

    バンコク滞在も後半戦。

    ここから4日間は同じホテルで過ごす予定だった。

    これまでホテルを転々としてきたけれど、ようやく落ち着ける。

    場所は街中ではなく空港近く。

    その前にどうしても行きたい場所があった。

    念願のピンクのカオマンガイ

    娘と事前学習済みだった。

    バンコクに行くなら絶対食べたい。

    ピンクのカオマンガイ。

    スーツケースを持ったままGrabで向かう。

    到着すると大行列。

    さすが人気店である。

    並ぶ。

    待つ。

    食べる。

    うまい。

    めちゃくちゃうまい。

    これは人気なのも納得だった。

    値段も安かった気がする。

    バンコクへ行くなら一度は食べるべき。

    遠くても食べるべき。

    本当にそう思う。

    緑には行けなかった

    近くには緑のカオマンガイもある。

    本当ははしごする予定だった。

    しかし。

    そんなに食べられない。

    若い頃なら行けたのだろうか。

    今となっては謎である。

    ちなみにこむぎは相変わらず。

    一口。

    終了。

    通常営業である。

    殿とトイレ問題

    殿はトイレが近い。

    とにかく近い。

    国内でも。

    海外でも。

    どこへ行っても。

    気付けば

    「トイレ行きたい」

    と言っている。

    今回も例外ではなかった。

    カオマンガイを食べた後もトイレ問題が発生。

    近くのデパートへ向かうことになった。

    Grabが見つからない

    トイレを済ませてホテルへ向かう。

    Grabを呼ぶ。

    ところが。

    アプリには到着済みと表示されている。

    なのに車が見当たらない。

    運転手から写真が送られてくる。

    「ここにいます」

    でも。

    その場所が見当たらない。

    どこだ。

    どこなんだ。

    まさかの殿出動

    ここで事件が起きる。

    まさかの殿が走り出した。

    「探してくる!」

    と言い残して消えた。

    本当に消えた。

    姿が見えない。

    こむぎと二人で、

    「どこ行ったんだろうね」

    と話していた。

    すると電話が鳴った。

    殿だった。

    「いたぞ!」

    「Grab見つけたぞ!」

    ものすごく得意げだった。

    本当に得意げだった。

    鬼の首でも取ったのかというくらい得意げだった。

    でも助かった

    正直に言う。

    助かった。

    めちゃくちゃ助かった。

    この時ばかりは思った。

    殿でかした。

    たまにはやるじゃん。

    たまには。

    そして最後のホテルへ

    無事にGrabへ乗車。

    連泊予定のホテルへ到着した。

    ここで4日間過ごす予定である。

    期待もしていた。

    楽しみにもしていた。

    そして部屋へ入った。

    第一声。

    うーーーーーーん。

    やっぱりねーーーーーーー。

    つづく。

  • 結局またセブンに寄ることになる【バンコク旅行⑤】

    結局またセブンに寄ることになる【バンコク旅行⑤】

    またホテルを移動する

    この日もホテル移動の日だった。

    せっかく貯めたポイントを駆使しながらのバンコク滞在。

    前日とは別のマリオットへ向かう。

    今思うとよく移動したと思う。

    旅行中のホテル移動って意外と体力を使う。

    でもマリオット好きとしてはやめられない。

    ノープランの日

    この日は特に予定を入れていなかった。

    街をぶらぶら。

    気になった店をのぞく。

    疲れたらホテルへ戻る。

    プールでのんびり。

    そんな一日。

    こういう日も嫌いじゃない。

    むしろ旅行中に一日くらいは必要だと思う。

    和食を求めるこむぎ

    夕飯の時間になった。

    相変わらず心配なのはこむぎの食事である。

    タイに来てからまともに食べていない。

    そんな中、こむぎが和食っぽいレストランを発見した。

    「あそこ行きたい」

    珍しく自分から言った。

    これはチャンスかもしれない。

    期待しながら向かう。

    しかし。

    休みだった。

    なんで。

    よりによって今日。

    またタイ料理へ

    仕方なく別のお店を探す。

    結局入ったのはタイ料理のお店だった。

    これが大当たり。

    観光客向けというより地元の家庭料理屋さんみたいな雰囲気。

    東京で言うなら三宿あたりにありそうな感じ。

    派手さはない。

    でも何を食べても美味しい。

    こういう店に出会うと嬉しくなる。

    殿も私も大満足だった。

    そして今日も食べない

    しかし。

    こむぎは相変わらずだった。

    少し食べる。

    終了。

    以上。

    いや本当に以上。

    大人たちが

    「美味しい!」

    と盛り上がる横で、

    ほとんど食べない。

    もはやルーティン

    食事を終えてホテルへ向かう。

    途中で立ち寄る場所も決まっている。

    セブンイレブンである。

    こむぎ用の食べ物を調達する。

    もうここまでくるとルーティンだ。

    レストランへ行く。

    こむぎ食べない。

    セブンへ行く。

    ホテルで食べる。

    毎日この繰り返し。

    タイ料理は美味しい。

    街も楽しい。

    ホテルも最高。

    でも我が家には一人だけ、

    最後までタイを受け入れようとしない人がいた。

    つづく。

  • 殿のスマホに眠り続ける写真【バンコク旅行④】

    殿のスマホに眠り続ける写真【バンコク旅行④】

    朝5時から朝市へ

    翌朝。

    まだ暗いうちから活動開始。

    事前に調べていた朝市へ向かった。

    もちろん調べたのは私である。

    朝5時。

    殿とこむぎをたたき起こして出発した。

    朝のバンコクは独特だった。

    屋台が並び、見たことのない食べ物が並び、歩いているだけでアジアに来たことを実感する。

    旅行中こういう時間が一番好きかもしれない。

    屋台ごはんが想像以上だった

    朝市で朝ごはんを調達。

    ガパオ。

    卵焼きみたいなもの。

    もち米。

    パッタイ。

    そしてもちろんタイティー。

    ホテルへ持ち帰って食べてみた。

    これが驚くほど美味しい。

    何を食べても美味しい。

    本当に何を食べても美味しい。

    昨日のフードコートよりよっぽど感動した。

    朝から飲むお酒も最高だった。

    旅行だから許される。

    たぶん。

    それでも食べないこむぎ

    しかし。

    こむぎは相変わらずだった。

    一口。

    よくて二口。

    終了。

    昨日から続く食べない問題は継続中である。

    念願の寺院観光へ

    この日はバンコクらしく寺院観光。

    そして、こむぎ念願の民族衣装レンタルもした。

    レンタル店へ入る。

    着替える。

    気付けばタイ人スタッフさん達の流れ作業が始まっていた。

    言われるがままに衣装を着せられる。

    髪をセットされる。

    アクセサリーを付けられる。

    ベルトを締められる。

    気付けば完成していた。

    まるで工場のライン作業である。

    専属カメラマンまで付けてしまった

    さらにスタッフさんが言う。

    「写真撮りますか?」

    なかなかのお値段だった。

    タイでは高額。

    でも。

    せっかく来たし。

    せっかくだし。

    という魔法の言葉に負けた。

    専属カメラマン付き寺院観光スタートである。

    かわいい娘と怪しい殿

    結果。

    こむぎはかわいかった。

    本当にかわいかった。

    民族衣装もよく似合っていた。

    問題は殿である。

    タイの民族衣装を着ているはずなのに。

    なぜだろう。

    怪しげなインド人感がすごい。

    全然タイじゃない。

    似合っていない。

    いや。

    正直に言う。

    私も似合っていない。

    若かったら違ったのかもしれない。

    写真はどこへ行った

    撮影した写真はその場でデータ転送された。

    殿のスマホへ。

    あれから何年も経つ。

    写真は今も殿のスマホの中にある。

    たぶん。

    見返した記憶はない。

    現像した記憶もない。

    SNSに載せた記憶もない。

    撮ってもらったことが思い出というやつだろうか。

    バンコクの暑さをなめていた

    寺院観光は思っていた以上に疲れた。

    暑い。

    とにかく暑い。

    歩く。

    暑い。

    写真撮る。

    暑い。

    帰りは迷わずGrabを呼んだ。

    電車で帰る気力など残っていない。

    タイに住んだら通うと思う

    疲れたのでマッサージへ。

    これが最高だった。

    安い。

    気持ちいい。

    最高。

    最近のバンコクは観光客向け価格になると日本とあまり変わらない。

    正直そこまで安くない。

    でも。

    マッサージと屋台は違う。

    まだちゃんと安い。

    そしてちゃんと満足度が高い。

    もしタイに住んでいたら。

    きっと今より頻繁にマッサージへ行っていると思う。

    間違いなく。

    つづく。

  • タイに来た意味【バンコク旅行③】

    タイに来た意味【バンコク旅行③】

    マリオットへ移動

    元旦の朝。

    到着初日に泊まったホテルをチェックアウトし、予約していたマリオットへ移動した。

    もちろんGrabで。

    タイ旅行中、Grabは本当に便利だった。

    行き先を伝える必要もない。

    値段も事前にわかる。

    ぼったくりの心配もない。

    快適そのもの。

    ちなみに今回も調べたのは私である。

    路線も。

    ホテルも。

    移動方法も。

    殿はというと。

    ぼーっとついてきている。

    それだけである。

    やっぱりマリオットが好き

    無事に到着したマリオット。

    やっぱり好きだ。

    サービスも安定している。

    部屋もきれい。

    安心感が違う。

    嫌味かもしれないけれど、やっぱり好きなものは好きなので仕方ない。

    プールもあった。

    こむぎは到着するなり、

    「泳ぎたい!」

    を連呼している。

    しかしまだ午前中。

    いくらバンコクでも水は冷たい。

    そう言い聞かせて街へ出ることにした。

    YouTubeで見たフードコートへ

    目指したのはショッピングモールのフードコート。

    YouTubeで何度も見た場所だった。

    買い方も予習済み。

    両替場所も調べ済み。

    MRTの乗り方も調べ済み。

    もちろん全部私である。

    いざ到着。

    何店舗かで料理を買って食べてみる。

    うん。

    美味しい。

    確かに美味しい。

    安い。

    言われていた通りだ。

    でも。

    なんだろう。

    何かが違う。

    フードコートはフードコートだった

    その後、近くにあったシーフードレストランへ入った。

    殿も私もお酒が飲みたかったからだ。

    そこでわかった。

    フードコートはフードコートだった。

    確かに美味しい。

    でもレストランのタイ料理とは別物だった。

    似ているようで全然違う。

    我が家はその後の滞在中、そのフードコートに再び行くことはなかった。

    タイティーに感動

    念願だったタイティーも飲んだ。

    これが本当に美味しい。

    タピオカミルクティーとも違う。

    でもミルクティーとも違う。

    独特の風味。

    何とも説明できない。

    とにかく美味しい。

    スーパーでばらまき用のお土産も買い込み、大満足でホテルへ戻った。

    念願のプールタイム

    ホテルへ戻ると、こむぎは待ちに待ったプールへ。

    キャッキャと楽しそうに泳いでいる。

    殿も入っている。

    私?

    水着は持ってきた。

    しかも二着。

    だが。

    どう見てもギラギラ照りつける南国の太陽ではない。

    入る気にならない。

    私はプールサイドでゴロゴロすることにした。

    これもまたリゾート旅行の醍醐味である。

    こむぎが何も食べない

    しかし気になることがあった。

    こむぎが何も食べない。

    フードコートでもそうだった。

    頼んだ料理はほんの少し口を付けるだけ。

    シーフードレストランでも、日本で見たことがあるチャーハンを少し食べただけ。

    そして夕飯。

    街ブラで見つけたタイ料理レストランへ入った。

    ここでも食べない。

    全然食べない。

    学習しない男

    殿はトムヤムクンを注文した。

    なぜだろう。

    どう考えてもパクチーが入っていそうなのに。

    案の定入っていた。

    そして見るからに食べたくなさそうな顔で食べていた。

    頼む前からわかっていた未来である。

    タイに来た意味

    一方のこむぎ。

    ここでも何も食べない。

    「お母さんのちょっともらう」

    を繰り返す。

    ついにはジュースすら飲まない。

    徹底している。

    さすがに心配になった。

    帰り道、セブンイレブンへ寄る。

    お菓子を買う。

    こむぎが食べられそうなものを買う。

    部屋へ戻る。

    そして。

    YouTubeを見ながらお菓子を食べるこむぎ。

    タイに来た意味。

    つづく。