頼み事なのに全部「してみ〜」で済ませる殿

頼み事の言い方が独特である

殿は人に何かを頼む時、

「〇〇してみ〜」

と言う。

予約したい店がある時は、

「空いてるか電話してみ〜」

誰かに確認が必要な時は、

「聞いてみ〜」

何かを調べてほしい時も、

「見てみ〜」

である。

最初は気にならなかった。

でも何年も聞いているうちに、だんだん気になってきた。

それ、頼み事だよね?

私は毎回思う。

それは

「電話してほしい」

ではないのか。

「確認してほしい」

ではないのか。

なぜ全部

「してみ〜」

になるのか。

頼み事なのか。

提案なのか。

おすすめなのか。

毎回少しだけ混乱する。

私が言いたいのはそこじゃない

別に電話をかけること自体はいい。

確認するのも別にいい。

私が引っかかるのはそこではない。

人にものを頼む時の言い方である。

私を見下しているのか。

悪意があるのか。

それとも本人は何もおかしいと思っていないのか。

長年一緒にいるが、いまだによくわからない。

ただ少なくとも、

人に何かをお願いする時の言い方としては違和感がある。

電話は体験イベントではない

「食べてみ〜」

ならわかる。

「着てみ〜」

もわかる。

「観てみ〜」

もわかる。

でも

「電話してみ〜」

は違う。

電話は体験イベントではない。

新しい趣味の提案でもない。

ただの確認作業である。

やらないという選択肢は存在しない

しかも本当に不思議なのは、

やるかやらないかの選択権は最初から存在しないことである。

もし私が電話しなければ、

後から普通に

「電話した?」

と聞かれる。

つまり電話してほしいのである。

だったら最初から

「悪いけど電話してくれる?」

でいいのではないか。

たったそれだけで受け取る印象はずいぶん違う。

今日もだいたい想定外

殿の中では、

頼み事と提案の境界線が曖昧らしい。

私は今日も、

体験イベントのように紹介された電話をかけるのであった。

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