手羽先事件〜なぜ毎回聞くのだろう〜

居酒屋に行く。

すると高確率で発生するイベントがある。

手羽先事件である。

殿は必ず手羽先を頼む

殿は手羽先の唐揚げが好きである。

好きなのは知っている。

それはもう十分知っている。

なぜなら。

居酒屋に行くたびに頼むからだ。

近所の居酒屋。

初めての店。

旅行先の居酒屋。

どこでも同じ。

メニューに手羽先の唐揚げを発見すると、ほぼ反射で注文する。

もはや条件反射である。

そして毎回始まる

手羽先が運ばれてくる。

すると殿が聞く。

「食べる?」

私は答える。

「食べない。」

ここまではいい。

問題はこれが初めての会話ではないことである。

何回目だろう。

10回?

50回?

100回?

もう数えるのもやめた。

とにかく毎回である。

私は手羽先の唐揚げが好きではない

誤解のないように言う。

手羽先自体は嫌いではない。

問題は居酒屋の手羽先の唐揚げである。

あれは手がベタベタになる。

油まみれになる。

私は少々プチ潔癖である。

できればおしぼり1枚で済む人生を送りたい。

なのに手羽先の唐揚げは、

食べる

手がベタベタ

おしぼり消費

まだベタベタ

指の匂いが残る

である。

だから頼まれても食べない。

ずっと食べない。

昔から食べない。

過去一度でも食べたことがあるだろうか

むしろ聞きたい。

私は過去に一度でも、

「わぁ!手羽先だ!食べる食べる!」

と言ったことがあるだろうか。

ない。

断言できる。

ない。

一度もない。

なのに毎回聞く。

なぜなのだろう。

ついに言ってしまった

先日。

またその日が来た。

手羽先到着。

殿。

「食べる?」

私。

「毎回同じこと聞かれて、毎回同じこと答えてるんだけど。」

すると殿は言った。

「好きじゃないなら、そう言ってくれたら頼まない。」

いや。

待ってほしい。

言ってる。

ずっと言ってる。

何年も前から言ってる。

毎回言ってる。

さっきも言った。

なんなら今も言った。

結論

殿は毎回手羽先を頼む。

私は毎回断る。

そして毎回同じ会話をする。

もはや夫婦の会話というより定期メンテナンスである。

次回もきっと聞かれる。

そして私はきっと答える。

「食べない。」

想定外ではない。

完全に想定内である。🤣

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