もう最終日
函館3日目の朝。
早い。
もう最終日である。
今日は何する?
ゆっくり起きて、朝のお散歩をしながらこむぎと相談。
とりあえず、有名な回転寿司のお店が10時から整理券を発券するらしい。
もちろん情報源は、
チャッピー。
ならばまずは整理券を取りに行こう。
無事に取れた番号は、
4番。
よし。
開店までまだ時間がある。
母むぎとしては、
一旦ホテルに戻ってゴロゴロしたい。
しかし、
こむぎはゴロゴロしたくない。
母、敗北。
そのまま街ブラすることになった。
知らない街をぷらぷらする
でもこれが、
なかなか楽しい。
知らない街を、
特に目的もなくこむぎと歩く。
「あれ何だろうね」
「こっち行ってみる?」
そんな他愛のない話をしながら、
あてもなくぷらぷら。
こういう時間も、
旅の楽しみだったりする。
そうこうしているうちに、
お寿司屋さんの開店時間になった。
4番手でお寿司へ
整理券4番。
無事、
ほぼ開店と同時に入店。
朝ごはんというには遅いし、
昼ごはんというには早い。
ということで、
ブランチである。
そしてこむぎ。
食べる。
カニ。
カニ。
カニ。
そして、
またカニ。
おいおいおい。
それ、
カニカマじゃないんですけどー。
と思いつつ。
まあ、
旅だからいっか。
母むぎは日本酒をいただきながら、
ちょびちょびつまむ。
……が。
入らない。
連日の飲み食いで、
さすがに胃袋もお疲れ気味。
酒すら、
思うように入らない。
本当はもっと、
あれもこれも食べたかった。
そして何より。
お目当てのウニがない。
函館に来て、
ウニを楽しみにしていた母むぎ。
これは非常に悔やまれる。
食べたいものはいっぱいある。
でも胃袋が足りない。
旅先で何度目だろう。
胃袋がもうひとつ欲しい。
こむぎ念願の市電
お寿司を食べたあとは、
こむぎの希望で市電に乗ることに。
乗ってみたいらしい。
母むぎ、
乗り方がわからない。
どっち方面?
料金は?
どうやって払うの?
でも大丈夫。
こういうときは、
チャッピー。
方向も乗り方も教えてもらい、
無事に乗車。
向かう先は、
赤レンガ倉庫。
これも函館の定番観光地である。
市電を降りると、
同じ方向へ歩いていく観光客がぞろぞろ。
とりあえず、
ついていく。
無事到着。
観光地では、
人の流れもなかなか頼りになる。
赤レンガ倉庫を母娘でぶらぶら
赤レンガ倉庫の中には、
いろんなショップが入っている。
こむぎと一緒に、
あっちへぷらぷら。
こっちへぷらぷら。
「あれいいね」
「これかわいいね」
買うでもなく、
見るだけだったり。
途中でカフェに入って、
お茶したり。
時間なんて、
気にしない。
自由って楽しい。
十分散策したところで、
次は函館山へ向かうことにした。
函館山まで歩く
赤レンガ倉庫から、
ロープウェイ乗り場まで歩く。
これが。
まあまあな距離である。
普段だったら、
絶対歩きたくない。
でも不思議なもので、
観光地だと歩ける。
途中で教会を見たり。
ソフトクリームを食べたり。
寄り道しながら歩いていたら、
ようやくロープウェイ乗り場へ到着。
そして。
人。
人。
人。
すごい人。
並んで、
ようやくロープウェイに乗り込み。
山頂へ。
そして山頂について、
母むぎは気づく。
……あれ?
ここ。
タクシーでも来られたんじゃない?
しかも。
下でロープウェイの往復券、
買っちゃったんですけど。
帰り、
タクシーで下りられたんじゃん。
……。
チャッピ――――――――。
夕方から夜景に変わる瞬間を待つ
まあ、
買ってしまったものは仕方ない。
とりあえず、
夜景を見よう。
チャッピーいわく、
夕方から夜へ変わっていく時間が最高らしい。
ならば、
それを見てみようじゃないか。
夕暮れまで、
山頂で待つ。
それにしても。
すごい人。
お盆も過ぎているし、
しかも平日。
おそらくこれでも、
激混みではないのだろう。
……本当に?
と思うくらいには、
人がいる。
これは見る価値がある
そして、
いよいよ夕方。
山の上から見る、
沈んでいく夕日。
これがもう。
美しい。
空の色が少しずつ変わって。
街には、
ぽつん。
ぽつん。
明かりが灯り始める。
そして気づけば、
目の前には函館の夜景。
きれいだわー。
めちゃくちゃきれい。
これは、
見る価値ある。
本当にきれい。
100万ドルの夜景と呼ばれるだけある。
ただし、人もすごい
夜景は最高。
ただし。
人も最高に多い。
前にいる観光客が、
なかなか動いてくれない。
大人の母むぎでも見づらいのだから、
小さいこむぎは完全に埋もれてしまう。
見えない。
全然見えない。
母むぎ、
だんだんイライラ。
ようやく前の観光客が移動してくれて、
こむぎも夜景を見ることができた。
母娘は写真を撮って、
夜景を見たら。
さっと後ろへ。
はい、
次の方どうぞ。
みんなで見る夜景ですからね。
帰りは行きの5倍
さて。
帰ろう。
ここからが、
すごかった。
上ってくるときの、
体感5倍。
人も5倍。
時間も5倍。
ロープウェイに乗って下へ降りるだけなのに、
まあ時間がかかる。
これぞ、
THE観光地。
母、
ちょっと疲れました。
なんとか下まで降りると、
ちょうどよくバスが来た。
もう歩きません。
そのままバスで、
ホテルまで。
函館最後の晩餐
そして、
函館最後の夕食。
向かったのは、
前日に行こうとして入れなかったお店。
こちらも、
チャッピーおすすめ。
行ってみると。
並んでる。
ものすごく、
並んでる。
居酒屋なのに。
居酒屋って、
そんなに回転早くないよね?
これ、
本当に今日中に入れる?
若干不安になりながら、
ひたすら待つ。
そして。
閉店1時間前。
ギリギリ入店。
入った瞬間ラストオーダー
やっと入れたー。
と思ったら。
ほぼ同時に、
ラストオーダー。
え。
今入ったんですけど。
仕方ない。
食べたいもの、
全部頼む。
すると当然。
全部、
一気に来る。
テーブルいっぱい。
忙しい。
食べる。
飲む。
また食べる。
忙しい。
でも。
おいしい。
ぜーーーんぶ、
おいしい。
何を食べてもおいしい。
昨日の夕飯でちょっと不完全燃焼だったぶん、
これはうれしい。
さすがチャッピー。
……函館山のロープウェイについては、
ちょっと言いたいことあるけどな。
函館最後の夜
1時間で食べる夕飯は、
ちょっと忙しかったけれど。
最後の晩餐は、
大満足。
お腹いっぱいになって、
こむぎとホテルへ戻る。
思いつきで始まった、
母娘ふたりの函館旅。
気づけば、
もう最後の夜。
明日は帰る。
……予定。
こうして、
函館3日目の夜を迎えたのである。

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